この度、2024年度のアメリカ州政府協会(ASOA)会長を拝命いたしましたテキサス日本事務所代表の渡邉博之でございます。まずはASOAの活動を支えて下さっている多くの方々に対し、心より御礼申し上げたく存じます。また今日のASOAは多くの先人のご努力を礎としており、そうした方々に対しても深甚なる謝意を表する次第です。
ASOAは1980年の設立以来、会員各州共通の使命として、日米間の投資、貿易、観光、学生交流、文化交流等々の促進、支援を通じた日米関係の増進に取り組んで参りました。現在19州と1市がASOAに所属をしており、在日米国大使館、日本貿易振興機構(JETRO)、各都道府県、経団連、商工会議所などの政府、自治体、公的機関、経済団体、各種民間組織との密接な連携と協力のもと、各種イベント、セミナー等への参画を通じて、各州のビジネス・投資環境を中心に、文化・生活環境等、幅広く情報を発信しております。
日米関係の重要性に関しては改めて申し上げるまでもありません。数字面からだけ見ましても、日本から米国への直接投資残高は、2023年度においてカナダ、ドイツ、イギリス、フランスを上回る7,833億ドル(米国商務省統計)となり、5年連続で第1位となりました。また、在米日系企業による雇用者数は、963,000人(2021年米国商務省統計)で、うち約5割が製造業によるものです。また、日本国外務省の2023年10月1日現在の統計によりますと、米国進出日系企業拠点数は、8,982となっております。一方、米国からの対日投資残高も2022年末時点で102,789億円(財務省・日銀統計)となり、日本への直接投資残高における国別構成比で22.3%を占め。第1位となっています。
こうした経済面での密接なつながりはもちろんのこと、日米両国は政治的、文化的、社会的に極めて深い総合的なつながりを、戦後長年にわたって継続してきております。マイク・マンスフィールド元駐日米国大使による“The U.S.-Japan relationship is the most important bilateral relationship in the world, bar none.”とのお言葉も、改めて思い起こされます。そして昨今の複雑な地政学情勢のもと、多くの共通の価値観を有する日米両国の”like-minded countries”としてのつながりは、これまで以上に国際的な重要性を増しており、現在のラーム・エマニュエル駐日米国大使は日米同盟のさらなる強化に向け、精力的に活動されております。
このような重要性を持つ日米関係ですが、それを根幹で支えているのは、日本と米国各州との密接なつながりであると申し上げられるのではないでしょうか。ASOAとしましては、今後も米国諸州の連携組織として、この重要なつながりの維持・発展への貢献を継続していければと考える次第です。
このASOAホームページには各州事務所における業務が記載されています。州事務所によって業務範囲に若干の違いはございますが、皆様の米国への投資、日米間の貿易、観光促進のお手伝いを各州事務所が日々おこなっておりますので、米国との新たなビジネスをご検討の企業、組織の皆様におかれましては、ぜひASOA各州事務所にお気軽にご相談をいただければと存じます。
アメリカ州政府協会
会長(2024年度)
渡邉 博之(テキサス日本事務所代表)
会長 | 渡邉 博之 | (テキサス州) |
副会長 | Renata Nauzalieva | (サウスカロライナ州) |
副会長 | 三田村 優美 | (テネシー州) |
プログラム担当 | 今川 ひさみ | (ネブラスカ州) |
トレード・インベストメント担当 | Renata Nauzalieva Korey Howard |
(サウスカロライナ州) (ノースカロライナ州) |
コミュニケーション担当 | 三田村 優美 山本 絵理沙 |
(テネシー州) (オハイオ州) |
ASOA事務局長 高木 大
E-mail: info@asoajapan.org
東京都港区西麻布2-24-38 intercast bldg. 3F (Intercast Corporation方)